キリン恵み物語 Vol.27 Morris Jones Bar & Restaurant
セレブたちが足繁く通う、旬なバー&レストラン
2012年8月6日掲載
AFLプレイヤーのクリス・ジャッドと夫人のレベッカ、同じくバディ・フランクリン、スパイス・ガールズのメルビー、女優でモデルのレイチェル・テイラー…
地元メルボルンのセレブたちが足繁く通い、海外の著名人たちがメルボルンに来た際に必ず訪れると言うバー&レストラン。
Morris Jones Bar & Restaurant、所はおなじみチャペル・ストリート。
ただし、最もきらびやかなサウス・ヤラでもなければ、その「裏」的存在であるプラーンでもない。
さらに南に下り、くだけた下町的な雰囲気さえあるウィンザーがその場所だ。
このエリアに25年間住んでいる、オーナーのヘイデン・バーバンク氏は、このウィンザーのことを
「ボヘミアン」と形容する。
伝統や習慣にこだわらない自由奔放な、とでも言った印象の言葉だ。
グレイと黒のシックなトーンと広い間口で、存在感のある店。
高級感を醸しながらもガラス張りの窓とドアから覗く広々とした店内は、気軽にふっと立ち寄りたいようなリラックスした雰囲気が漂う。
フォーマルすぎず、カジュアルすぎもしない。ヘイデンの意味するところの「ボヘミアン」が、しっくり腑に落ちる。
「この建物は、1887年に家具ビジネスをやっていたモリス・ジョーンズという人物が建てたウェアハウスでね。
当時の内装を部分的に残しながら、7ヶ月をかけて今のスタイルに改装した。
店の正面にある『H. Morris & Jones & Co』って、オールドファッションなスタイルのロゴ、すごくいいだろう?
それで、店の名前もこのままにしたんだよ」
去年9月のオープニングでは、モリス・ジョーンズの孫にあたる人が最初のビールを注ぐという粋なセレモニーを行った。
料理を手がけるのは国内外のレストラン業界で20年の経験を持つ、トニー・ミルトン氏。
フランス・パリで料理の道へと足を踏み入れ、豪華客船クイーン・エリザベス2号でエグゼクティブ・シェフを勤めたこともある。
そのバックグラウンドから、やはり強みはフレンチとヨーロピアンだ。
料理への情熱、常に新しいことを学び挑戦し続ける真摯な姿勢、その人柄に惚れ込んだヘイデンが、Morris Jonesの料理を全面的に任せるに足ると信頼を置く。
供するのは「気取らないビストロ、しっかりした料理を楽しめるパブ」風の料理。
コンセプトの中心は飽くまでヨーロピアンだが、多文化なメルボルンのテイストをさりげなく反映もさせる。
10人以上から成るキッチンのチームをまとめあげ、若い料理人たちも新しいアイディアをどんどん出し、メニュー作りにコミットしていく。
世界を見てきた上で、この街、ここに住む人々が求める以上の何かを提供できるという、トニーの自信。
レッド・ガム、グレイ・ボックスの木を使ったチャーグリルの肉料理を中心に、どれも吟味を繰り返し、心と手をかけたメニューが並ぶ。
Tuna Tartare
オントレには、フレッシュな生ツナのタルタル。
上に載せたのは、ツナと同じピンク色をした唐辛子のジェリーだ。
つるりとした舌触りに少しだけピリリとした刺激、
ゴマとレモン、ソイソースというシンプルなツナに、ちょっとした驚きを加える。
「軽く爽やかな『キリン恵み』が、よく活きる料理だよ」とトニー。
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Wood grilled quail with zuccini relish
炭火でこげ茶に焼き色を付けられ、中に詰め物の入ったウズラ肉。
スモークド・トマト、クリスピーで塩気の効いた角切りベーコンの添えられたレタスで、
ひと皿まるごと飽きさせない。
スモーキーな肉の風味と『キリン恵み』の麦の香り、恰好のコンビネーションだ。
下に敷いたズッキーニとカリフラワー、コーンとグリーンビーンズのレリッシュは、酸味が効いて、肉料理を引き立てる。
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Slow cooked pork belly
60度という低温のオーブンで10時間、芯から柔らかくなった豚バラの塊肉。
鮮やかなオレンジ色のフライド・スイートポテト、
カラリとベイクした薄切りリンゴの下に隠れている。
フルーツと豚肉の新鮮な組み合わせ、エンドウ豆とパースニップのマッシュ、リッチな肉汁のソース。
手の込んだ複雑な味わいが、『キリン恵み』のシンプルなテイストと好対照だ。
8月末から始まる春のメニューのひとつだとか。
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「実は今、『キリン恵み』が大のお気に入りなんだよ」と、オーナーのヘイデン。
「何て言ったって、この見事なまでのクリスプな味わい! 喉の渇きを癒したい時には、必ずこれだね」
セレブたちが食事をしながら、またそのあとにも引き続き楽しむMorris Jonesのバーでも、
とにかく出ることの多い1本だ。
華やかなソーシャル・シーンと、それをさらに盛り立てる、おいしい料理とそれに合う飲み物。
それらすべてをオファーする場を作りたい、というヘイデンの情熱を、
厨房で、形にし続けるシェフ、トニー。
2人が常に手にし、愛飲するのは、この緑のボトルだ。
Morris Jones Bar & Restaurant
163 Chapel Street Windsor VIC 3181
TEL: 03 9533 2055
WEB: morrisjones.com.au
Opening Hours: Mon - Fri 8am - 1am, Sat & Sun 9am - 1am