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ワトゥルの風

新学期を迎えて

                                                                  校 長 丸 本  亙
 
 2週間の冬休みが終わり、新学期が始まりました。この休みには、学校ではできない多くの体験をして、また一回り大きくなって元気な姿でメル校に子どもたちが戻ってきました。多くの笑顔を見ることができ、大変うれしく思っています。

 初めに、懸案となっておりました音楽室の件ですが、7月末の理事会に於いて改修工事をすることに決まりました。エアコンを付け替える工事を行おうとした際に、建材にアスベストが含まれていることがわかり、どう対応していくかを検討しておりました。そのままの状態で、特に穴を開けたりすることがなければ、人体には全く影響がないことが検査の結果で出ていましたが、子どもたちの安全を第一に考えて改築も含めて話し合ってきました。ただ、費用が14万ドル以上かかることがわかり、豪州政府からの補助金も最高で2万ドルということで、現在の段階では改築は難しいという結論に達しました。そこで、アスベスト材を使っている壁などを全て撤去し新しい物に取り替える工事を、本年度中に行うことに決めました。工事は、子どもたちが休みの時に行います。詳しい工事の日程が決まりましたらお知らせ致します。

 さて、昨年度までは1学期にマラソン大会があり、プリンセスパークや校庭で必死に走り順位を競っていましたが、今年は持久走という形に変えた中で、休み時間に黙々と校庭を走る姿が見られました。1ヶ月間の取組でしたが、子どもたちは自分の体力を知り、自分のペースをしっかりと掴んで走っていました。「シティーを目指せ」という持久走の学習カードの色塗りを楽しみに頑張っている子も多く見られました。中には、学校からシティーを往復し、2枚目のカードに記録する子も出てきました。持久走にはマラソン大会ほどの華やかさはありませんが、自分の目標をしっかりと持って、目標達成のためにこつこつと毎日続ける素晴らしさがあります。1ヶ月まじめにこつこつと走った結果は、後日行われたシャトルランテストの2回目の結果にはっきりと表れていました。校庭が滑りやすい中でも、前回の記録を大幅に伸ばした子が大変多くいました。毎日の積み重ねにより、体力・持久力が向上しました。今後は、持久走の取組の期間だけで終わりとせずに、継続していってくれることを期待しています。子どもたちのひたむきな姿に、頭が下がる思いがした1ヶ月間でした。

 メル校デーが9月11日に行われます。毎年、大変多くの方々が来校してくださいますが、今年も昨年度以上の方々がメル校の良さに触れていただければと願っております。メル校デーは、日曜日に開催されますが、昨年度より土曜日の午後を保護者主催の活動として位置づけていただきました。今年も「メル校デーイブ」として開催する運びとなりました。これは、メル校デーを本校の教育課程の中に位置づけられた学習の一つとしてしっかりと捉えるためです。子どもたちが楽しむことは勿論ですが、学習としてしっかりと学ぶ場であることを再確認しておくことも大切な事だと考えているからです。メル校デー前日は3時間扱いとなっておりますが、午前中は学習の一環としてメル校デーの準備をし、午後からは子どもたちと保護者の方々が楽しむ場としています。メル校デー当日は、学習を発表する場として地域の方々をお招きしてメル校を知っていただく時間と定義し、昨年度よりメル校デーのねらいをはっきりさせて取り組むこととしています。ご理解ご協力の程、よろしくお願い致します。
 充実した2学期が過ごせるように、そして、いろいろな場面で子どもたち一人ひとりが輝けるように、教職員一同さらに力を合わせてまいりますので、お力添えのほどよろしくお願いいたします。



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