Logo for novels

渡辺鉄太さんの物語(3)

大学時代、バンドをやっていたと小耳にはさんだことがありますが、どんなバンドだったんですか?
音楽が好きだったんですよね。中学の時からギターを始め、高校の時一番はまっていました。うちの母に言わせると、はしかのようなもので、皆かかるものだと言っていました。もっぱらロックに凝っていました。今でも趣味でちょっと弾きますけど。僕は日本大学の芸術学部に入ったんですが、芸術学部のせいか周りは自分よりうまい人ばかりなんですよね。プロになった人も何人かいます。僕はだから「おまえ、下手だから、やめろ」と言われ、バンドをクビになっちゃいました。高校生の時は、校内で一番ギターがうまいと自負していたんですけど。だから、大学はワンダーフォーゲルのクラブに入って山登りばかりしていました。大学では文藝学科で、こちらで言うクリエイティブライティングですよね、その学科にいましたが、そこにうちのカミさんもいて、知り合いました。

ちょさくけ

 

コメント

関連記事

最新記事

運のない男(1)

ジェームズは今朝から何度ため息をついたか分からない。ため息をつい.....

カレンダー

<  2025-08  >
          01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

記事一覧

マイカテゴリー