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岡上理穂さんの物語(最終回)

退職後は、どうお過ごしですか?
以前から準備していたポーランド史を書くため、2016年にポーランドに行って、ヨーロッパに9か月いました。「中欧の不死鳥」の取材に、本に出て来る場所とか、図書館とか博物館とか回りました。帰国後は半年ほどアルバイトしてましたが、それ以外は執筆に没頭して2018年12月に原稿を完了し、2019年3月に出版となりました。2019年にはまたポーランドを中心に3ヶ月ヨーロッパで過ごして次の題材など物色してきました。

どんな趣味をお持ちですか?
音楽を聴くのが好きですが、ほかに主人と一緒にビデオを作ったりしています。アンジェイはビデオ作りが大好きで、その手伝いをしているうちに、編集したり、グラッフィクスをやってみたりしています。主人が、15分間のショパンに関する短いビデオを作って、この間英語版を出したんですが、それを基に今日本語版を作っています。制作中は監督の主人とああだこうだと喧嘩ばかりしてますけど、終わった後はお互い満足、まあ楽しいですよ。

昨日突然ポーランドテレビから電話がかかってきて、賞をもらうことになりました。昨年はポーランド政府からゴールデン・クロス・オブ・メリットという勲章をいただいたんですが、今回はポーランドテレビの賞で、海外でポーランドとポーランド人に貢献した人に上げる賞なんですって。私の場合は「中欧の不死鳥」などが評価されたのでしょうが、過去の受賞者は錚々たるメンバーでびっくりしました。授賞式は今月の29日。毎年ワルシャワの王宮であるそうですが、今年はコロナ禍なので、ズームでするそうです。でも、時間がオーストラリア時間の午前3時になるので、明日、受賞した喜びを伝えるためのビデオをカメラマンが撮りに行くと連絡がありました。ポーランドの方々に評価いただくのはとっても嬉しいですが、ポーランドの人は私の本が読めないので、ちょっと残念です。

岡上さんとご主人、Andrzej Siedlecki氏の作成されたビデオが、下記のウエブサイトでご覧になれます。
https://youtu.be/WRRnElMh52U


 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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