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増岡ヒロミさんの物語(2)

 大学を卒業した後は、外資系の会社の販売に入り、1年間勤めました。日本一周旅行をするための資金が欲しかったからです。そして23歳の時、貯めた資金で、一人で半年車で、温泉巡りの日本一周旅行に出かけました。それが私の人生の中での一番の思い出です。お金を節約しなければいけないので、ユースホステルを利用しましたが、ユースホステルの中に温泉がありました。
 ユースホステルが好きで、将来、ユースホステルみたいなものをやりたいと思いました。ユースホステルを回っている時外国人と会いましたが、全く言葉が通じなかったんですよ。ユースホステルには外国人の人が泊まるのに、これではユースホステルのようなものを経営するのは大変だと思って、すぐに英会話の学校に行き始めました。勤めながら、英語学校に通ったのですが、なかなか進歩せず、これではらちが明かないと思い、イギリスに行くことにしました。イギリスの学校に少し行きましたが、実際に使わないと上達しないので、主に実地で英語を学んでいきました。イギリスでは、まず花屋やレストランで仕事をしました。日本で生け花の師範の免許を取っていましたから、イギリスでも有名な花屋さんに、アルバイトとして雇ってもらえました。ロンドンにはロイヤルアルバートホールと言う大きな劇場がありますが、そこの専属の花屋さんだったんですよ。その劇場で年に一回ロイヤルアルバートショーと言うのがありますが、そこのロイヤルボックスの担当をさせていただきました。ある時、ジャクソンファイブがステージで全員並んでロイヤルボックスに向かってお辞儀をしましたが、その時ロイヤルボックスにスポットライトが当たり、私もそのスポットライトの中にいたことがありました。その話をすると、娘は熱狂的なマイケル・ジャクソンのファンなので、とっても羨ましがります。
 イギリスには3年いて、少し英語も話せるようになり、これで日本で外国人向けの宿泊所もできるかなあと思って、日本に帰りました。

ちょさk

 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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