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山中翔太(仮名)の物語(最終回)

 メルボルンで、人種差別のようなことをされた、嫌な体験があります。
ある日、メルボルン市内で、友達としゃべりながら信号を見ていたら、自転車に乗ったオーストラリア人が「どけ!」といいながら来たのを、どうにかかわしたが、通り過ぎるときに、頭を小突かれました。びっくりして呆然としていると、傍にいた中国人が、僕が小突かれたことを怒って、その男と喧嘩になりました。僕のことで、中国人が怒ってくれているのはありがたかったのですが、喧嘩に巻き込まれるのが怖くて、友達と一緒に逃げてしまいました。だからそのあとどうなったかは、知りません。オーストラリア人の男は麻薬で頭がおかしくなっている感じだったので、相手は誰でもよかったのではないかとも思います。だから人種差別されたのかどうかもよく分かりませんが、嫌な体験でした。
 2年目には仕事と勉強と両方したいと思っています。来週友達の結婚式に出るので日本に一週間ばかり帰ってくるので、その時、TOEICのテキストを買ってくるつもりです。日本に帰って再就職する時にはTOEICの点数を挙げておくと有利だと思いますから。勿論、こちらでいい人ができたら、こちらに永住したい気もあります。でも、一人っ子なので、両親は日本に帰ってくるのを期待していると思うので、帰りたい気もあります。
 日本に帰ることになったら、その前に色んな観光地に行っておきたいです。たとえば、GREAT OCCEAN ROADとかウルル、そしてシドニーに行きたいです。スカイダイビングもしてみたいです。
 日本のニュースは、LINEについたニュースを見るくらいです。テレビもないので、オーストラリアのニュースは、全然見ません。オーストラリアに関しての情報は、ツイッターでビザの改正の情報は見るくらいです。
(完)
ちょさ



 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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