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下村はやとさんの話(前編)

野口まさ准教授主催の、日本の若者のために開かれる恒例のカレー会で、下村はやとさんに会った。私は若者ではないが、昭和の人も歓迎と言うことなので、参加させてもらった。そこで、グループ分けしての話し合いで、はやとさんとは、同じグループになった。はやとさんは、高橋一生に似ている、なかなかイケメンの青年。そのカレー会で、誰かインタビューさせてくれる人はいないかと探していたら、すぐに応じてくれたのが、はやとさんだった。
はやとさんは造園家で、今年(2026年)の3月25日から29日にRoyal Exhibition Building とCarlton Gardenで催されたMelbourne International flower and garden showで優勝したというのだから凄い。「土壁」と題する庭は、日本的なところもあるけれど、純日本的と言うわけでもない独特の空間を醸し出している。


以下は、はやとさんの話である。
生まれは横浜で、藤沢育ち。1997年生まれで、今年29歳になります。
造園に興味を持ったのは、大学に入ってからのことです。大学では建築を勉強しましたが、3年生の時にランドスケイピングの学科に入って、その研究室の下田明宏教授と出会って、ランドスケープ・ガードニングに興味を持つようになりました。下田教授は、建築に限らず色んなことをされている方で、すごく尊敬できる人だったんですよ。たとえば、皆で千葉に旅行に行った時、お酒を飲んでべろべろになりながら宿に帰る時、道のそばにある木に名前を付けながら帰るというような、植物大好きなおじいさんだったんですよね。そこで初めて植物に興味を持つようになりました。その人の生き方とか発言を見ていたら、その人と同じように植物の道に進んでいました。
また、母が花屋で働いていたので、その影響が少しあるのかなあとも思います。伝統的な生け花はしないですが、僕も会社で、店のディスプレイをしたりしていました。木をたくさん使いました。その辺に生えている木を取ってきて生けました。
ランドスケープ・ガードニングって、植物だけでなく、建物の知識もいるんですよね。建物の知識を得たのは、新卒で就職した建築事務所で、建築士として3年働いた時です。そのあと日本でも一番デザイン力がある大きなランドスケープの会社に就職して、そこで2年弱学んで、そのあとオーストラリアに来ました。
ワーキングホリデーに行こうと思った時、まず世界的な庭園の大会をやっている所に行きたいと思いました。そうするとイギリスとオーストラリアの二つの国ということになりましたが、個人で出場できる一番大きな大会がメルボルンで行われているので、それに出るために1年と10か月前くらいに、オーストラリアに来ました。だから、この大会で優勝するのが目標で来ました。
(次回に続く)

著作権所有者:久保田満里子

 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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