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山中翔太(仮名)の物語(4)

メルボルンに来てから仕事をみつけるのが大変でした。最近やっと仕事が決まって、今週から出勤することになりました。日本からのワーホリも多いので競争が激しくて、めちゃくちゃ仕事探しには苦労しました。
 フェイスブックの日本人コミュニテイーや、日系の新聞で、家や仕事の情報を得ました。僕だけでなく、フェイスブックや日系の新聞、INDEEDなどで仕事や宿泊先を見つける人が多いんですよ。中にはレジメを書いて配る人もいるけれど、受け取る方は一日に7,8枚も受け取るので無視されることが多く、効果が薄いようです。人脈が大切で知り合いから紹介してもらわないと、厳しいです。
最近やっとレストランで働くことになりました。
 住んでいるところですか?メルボルンではビクトリアマーケットの近くのシェアハウスに住んでいます。フェイスブックで見つけました。ここは家賃も安いし、シティーの交通の便利なところなので、仕事を決めるときに便利だと思ってここに決めました。でも、仕事も家も日本人ばかりの環境なのが不満です。お金がたまれば、英語の環境が欲しいから、国際色豊かなシェアハウスに引越ししたいと思っています。
 ファームにいる時は、コントラクターが家を探してくれた。一か所に10人くらい住む寄宿舎みたいなところに寝泊まりしました。一部屋で2,3人の相部屋でした。10人中半分は日本人であとは台湾人、韓国人、香港人と東アジアの人ばかり。アジア人ならコントロールしやすいからだろうと思います。ファームの経営者はインド系の人でした。
 オーストラリアでは、友達を作ろうと努力をしているが、なかなか難しいです。
 ブリスベンにいた時は、MEETUPというサイトに参加しました。週一回イベントがあり、飲み屋に集合。グループに分かれるが、15分毎、くじを引き、そのくじの色でグループを変えていくと言うやり方で、色んな人と出会うきっかけを作ってくれました。しかし実際にブリスベンにいた時できたオーストラリア人の友達は二人だけ。バックパッカーに泊まったので、会うのは日本人、ヨーロッパ人、韓国人や台湾人ばかり。英語のネイティブはいなかったのが、期待外れでした。
 今度、ダンスのグループに入って、ダンスを通して、交友関係を広めたいと思っています。
「英語は上達しましたか?」聞くと、下記のような答えが戻ってきた。
英語の勉強になればと思って英語圏を選んできたのですが、日本語ばかり使うので、英語は上達しません。一つだけよかったことは、精神面では、ずうずうしくなって、分からないと聞く度胸ができたことくらいでしょうか。
 英語の上達はみられないけれど、オーストラリアに来てよかったと思います。まず、海外に行きたいという夢がかなったこと。
 そして、仕事上のストレスが減ったこと。心が軽くなり、ゆっくりできます。生活面では日本がいいと思うが、仕事の面ではオーストラリアの方がいいと思います。日本では、娯楽が充実しているし、食べ物もおいしい。日本では旅行したり服を買ったり、よくカフェに行きました。そういう面では日本が恋しいです。

ちょさ

 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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