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山中翔太(仮名)の物語(2)

「オーストラリアに来た動機は何ですか」と言う質問には下記のような返事が戻ってきた。
ともかく海外に住みたいと思ったんです。大阪経済大学の姉妹校みたいのがあったニュージーランドへ、大学時代一か月いったことがあるし、ニュージ-ランドには卒業旅行でバックパックしたこともあります。
今31歳ですが、ワーホリの上限の30歳ぎりぎりでワーキングホリデービザを申し込んだんです。海外に行く方が人間としての成長のチャンスが多いと思ったし。
英語をしっかりしたほうが、日本に帰ってから役に立つと思ったから、カナダや英国など英語圏の国に行きたかったんです。カナダや英国に比べて、オーストラリアはワーホリのビザが取りやすかったので、オーストラリアに来ました。カナダは定員制なので、オーストラリアと比べて取りにくいんですよ。
オーストラリアの場合は、代理店に4,5万円払ったけれど、資金が十分にあると証明できたら、数分でビザが下りました。今は値上がりしていると聞いたので、いくらかかるか分からないです。
 去年(2023年)の4月30日に、オーストラリアについて、あまり知らないままで来ました。ニュージーランドに行ったことがあるので、知っていたのは、日本と季節がさかさまだということくらい。それとウルル。「世界の中心で愛を叫ぶ」という映画を見たので、その印象が強かったです。
 来てみて、日本とあまり変わらない感じを受けました。日本レストランもあるし、スーパーで日本の食料品も手に入る。今CBD(メルボルンの中心街)に住んでいるので、アジアの人が多い。だから、街を歩いても日本と余り変わらない感じです。メルボルンの場合はヨーロッパ風のビルもあるけれど、高層ビルもあるし、海外に初めて来る人には住みやすい街だと思います。来てから余りメルボルンを出たことがありません。バララットとかフィリップアイランド、グレートオーションロードなどの観光地には行きたいと思うけど、まだ行ったことがありません。

著作権所有者:久保田満里子

 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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